人類の最終形態・レイさん

誰の価値観にも揺らぐことなくいきるレイさんを観察して学ぶ日記

承認欲求をなくすには 1

人類が月を見て地球の丸さに気づいたように、

近くにいる他人を見て自分の特徴に気づくことが多々ある。

 

私の近くにいる他人、夫のレイさんは珍種中の珍種なので比較しすぎるのもいけないのかもしれないが、もっとも見習いたい点として挙げられるのは「承認欲求がない」という点だろう。

レイさんには承認欲求がない。

産まれてくるときお母さんのお腹に置いてきたのだろうか。自慢をしない、悪口を言わない、噂話をしない、愚痴を言わない。というか自分のことを自分から話さない。聞かれたことしか話さない。

そもそもしゃべらないのなら承認欲求を表現しようがないのでは?という疑問もある。なので何か心の動いた出来事があった時に「今の気持ちはどう?」といちいち聞くようにしている。しかし聞けるのはシンプルな感想のみ。

仕事辞めたとき→「かなしい」

社長の立ち話が1時間続いて帰るのが遅くなったとき→「しんどかった」

夜中子どもが吐いて救急外来行ってもらったとき→「あせった」

こんな出来事の後にも、聞いた感想以外何かが出るわけではない。後に引かないのがすごい。なぜこんなにも脳内がクリスタルクリアーなのか。

もしや、日本語が苦手で言葉が浮かばないのか??と思った時期もあったが、

レイさんはセンター入試で全教科9割をとったという華々しい過去をお持ちである(しかしそのあと入った大学を卒業するのに7年かかったらしい)ので、日本語がまずいというわけではなさそうである。

 

私はというと、年齢が上がり落ち着いて来たものの、やはり今でも注目されたい、認められたいという思いがあると認めざるを得ない。

愛情はいいけど、愛欲はクソだとお釈迦様もおっしゃっていたらしい。自分のことは自分で認めて、自分の機嫌くらい自分でとって、人といるときは他人のことを精一杯思いやりたい。

 

承認欲求のないレイさんを見ていて思うのは、どうやらレイさんは他人どころか自分にも興味がないようだ、ということである。

他人にも自分にも興味がないから、他人から自分がどう見られているかなんて、興味どころか、思い浮かびもしない、といったところだろうか。

他人のことばかり気にしている私にとったら悟り境地だ。どうすればそんな風になれるのか。これからも観察を続けていきたい。