「レイさん」は
他人のどんな罵りにも心を動かさず、
他人のどんな思想も自分を攻撃しない、
自分から話すことはほぼ全くなく、
ただ静かに笑っている。
おやつは食パンにあんこを塗って食べ、
本気を出せば一ヶ月は食パンだけも生きていけるという。
全く話さないことからしばしば存在を忘れ去られるが、
怒りの感情は全く湧かないという。
「誰とでも生きる」スキルは高く、
本人いわく「殴ってこない哺乳類なら誰でもオッケー」
ピンチの時も慌てず、騒がず、冷静に、朗らかに、いつでも笑っている。
...そんな人に、私はなりたい。と、続けたくなる私の夫、レイさんです。
あまりに珍しい人と結婚したものだと気づいたのはごく最近。
コロナの影響から、家で夫婦で過ごすことが増えたためだ。
面白いので、覚えがきがてら、こちらに書いていこうと思う。
レイさんは将来、ひとりになろうが誰といようが、心理的に満ち足りた老後を迎えるであろうことが目に見えている。心の中はいつも「静」。
あれがしたい、これがない、あの人はいいな、と、いろんな方向に気が散りまくっている私とは大違い。うらやましい。
ああはなれないにしても、何か学べることがあればいいなと思う。